宇久島の天満神社だからこその参拝方法。なるほど…、と思わされたご利益を知る。[協力隊レポ]
全国各地にある天満神社(天満宮)。
「天神さま」と呼ばれている事も多いのではないでしょうか。
五島列島内、福江島や中通島にもあり、この宇久島にもあります。
五島列島では最北端にある天満神社と言えますね。
今回はその神社でのお参り。
ここだからこそのご利益に、なるほど…、と思わされたのです。
その時の模様、宇久島地域おこし協力隊の栗原よりレポートさせて頂きます。
神社の参拝、観光がより深いものになりますように。
宇久島の天満神社(天満宮)の場所
上の写真はフェリーターミナル北側より。矢印の先あたりに天満神社はあります。
グーグルマップで調べると、フェリーターミナルから900m徒歩11分となっています。
天満神社(天満宮)と言えば、学問の神「菅原道真」が祀られている事は覚えておきたい。
天満神社と言えば、学問の神「菅原道真」。
主なご利益と言えば「※学業成就」(がくぎょうじょうじゅ)。
※勉学に関する願いが叶う事
学生の受験や資格の試験等の合格祈願で参拝される方も多いのではないでしょうか。
僕も、地元栃木の実家近くの天満神社で祈願した記憶があります。
という様に、天満神社は学問に関する願い事がある人がお参りする神社である事は覚えておきたいです。
宇久島の天満神社(天満宮)でお参り。
なるほど…と思わされたご利益を知った時。
さて、天満神社でのお参り。出来るだけ、神社の参拝方法を気にしながらお参りしてみます。
2つある鳥居。遠い方から順にくぐり、神域に近づく意識を。
天満神社の鳥居は2つあると思われます。
神社から遠い方は「一の鳥居」、神社に近い方は「二の鳥居」と呼ばれています。
それぞれの鳥居ではくぐる前に一礼をし、端をくぐりましょう。
(真ん中は神様が通るから空けておくべきとされています。)
そして、鳥居をくぐる度に、だんだんに神域に近づいているんだという意識を持ちたいですね。
天満神社に関しては階段を上っていく感じなので、だんだんに…の感覚が味わいやすいなと僕は思います。
鳥居と参道の中央は神様が通るところ。端を歩きましょう。
鳥居から社殿に続いている道は「参道」と呼ばれています。
※社殿とは神様(菅原道真)が祀ってある建物の事
鳥居もそうなんですけど、その参道の真ん中は神様が通る道とされています。
端を歩きましょう。
手水舎の名残りを発見。本来は手を洗い、口をすすぐ。
二の鳥居をくぐってすぐ左手と、社殿手前の左右に手水舎と思われるものがあります。
左手の手水者は機能していないと思われますが、右手の方は水道らしきものがあるので、お祭りの時とかは機能している時もあるのかなと思いますね。
本来、手水舎では手を洗い、口をすすぐとされています。
天満神社の前にある略記に目を通す。
この略記の中に、今回の参拝にて「?」→「なるほど…」と思わされた内容があるのです。
単純に勘違いなところもあるとは思っていますが、僕としては前向きな気づきを頂いたのです。
その内容、ここでは一旦置かせてください。
後述しますので。
では、お参り、先に進みます。
拝殿にある鈴を鳴らし、神様にお知らせを。お祓い魔除けの意味もある。
扉を開け、拝殿に上がり、すずを鳴らします。
※拝殿とは社殿(神様が祀ってある建物)の一部で、参拝者が参拝するところです。
この鈴を鳴らすお作法はお祓いや魔除け、そして神様に自分が来たのを知らせる意味があると言われていますね。
因みに、天満神社の社殿は以下の様になっていると思われます。
拝殿→参拝者が参拝する社殿(参拝者が入れるのはここまで) 鈴、お賽銭箱、燭台(ロウソク台)があるところです。 神殿→主祭神を祀る社殿
拝殿に燭台があれば「灯明」を。
宇久島での神社の参拝に「ろうそく」は身近な存在。
参拝時にろうそくに火を灯す「灯明」と呼ばれているものをする方も少なくない様です。
この天満神社にも「灯明」の為の燭台(しょくだい)がありますね。
今回、僕もろうそくを持参したので、宇久島だからこその参拝にそってみます。
既に立ててあったろうそくにも火を灯してみました。
僕が持参したろうそく、ちょっと大きかったですね。
お賽銭は穴の空いた硬貨を。
穴が空いてて見通しが良い…
ご縁があります様に…
という事でお賽銭は5円にしました。
ココ注目:天満神社では学問に関する祈願をするべきではあるけれど…
お賽銭をしたら、二礼二拍手一礼でお願いごとをします。
どんなお願いごとをすべきか。
天満神社に祀られているのは学問の神「菅原道真」。
主なご利益は、学業成就、合格祈願。
ならば、「○○に合格できます様に」とか「もっと賢くなれます様に」みたいなお願いごとが単純に考えられます。
でも、この天満神社の略記にあった内容には、それだけではないと考えられるものがあったのです。
僕が注目したのは「漁民の守り神」という事。
どうして学問の神が漁民の…?
何故、漁に学問…
!
なるほど…、でした。
魚がどれだけ獲れるかの漁獲量は「知識」で激変しますよね。
僕は釣り好きで、その歴も長い事もあるからか、知識の違いで釣果が変わる事を実感しています。
逆に変に知識を入手したから釣れなくなる事も経験しています。
そこで僕は、宇久島の島民が菅原道真公を「漁民の守り神」としていた理由に辿り着きます。
それは、漁に出る時に「その状況にあった適切な知識を使う事が出来ます様に…」の様な思いを持っていたのでは?
と思ったのです。
もちろん「大漁の為の知識」にもそうですけど「安全の為の知識」に対しても、です。
知識があったからこそ危険から身を守れる事もありますからね。
という事で、釣り好きな僕も今回は、「その状況にあった適切な知識を使う事が出来ます様に…」と祈願させて頂きました。
拝殿で「御籠り(おこもり)」。せっかくなので頭を使って瞑想してみる。
さてさて、せっかくの機会「※御籠り(おこもり)」してみましょう。
※建物に籠る事
そこで学問の神様の前という事で、頭を使った瞑想なんていかがでしょうか?
頭を使った瞑想って?
といってもポイントは2つだけ。
1.呼吸に意識を向ける。
2.身体の部位の感覚の変化を観察する。
例:
呼吸を意識しながら、人差し指の感覚(温度とか触覚)の変化を観察する。
次、中指、薬指…と身体の部位を細かく見ていく。
という感じです。
これ、ボディスキャン瞑想とも言われていますね。
やってみるとなかなか難しいです。
呼吸に意識を向けるだけでも難しい所がありますが、それに加えて感覚を観察するわけですから。
どうすれば、しっかり出来るようになるか…
…、
それは自転車の乗り方を人に教えるようなものなので、言葉ではお伝えしにくいのです。
実際に何度もやってみて見つけて下さい。
瞑想そのものより、その瞑想の作法が合っているのかどうかを考える方が頭を使いますね笑
そういう僕自身、実のところ、今やっているやり方が正解なのか分かりませんので。
けど、やり始めたころよりは変化を感じてます。
気持ちが落ち着かない時とかにこれをやると、以前より早く気持ちが落ち着く様になりましたし、そもそも気持ちが落ち着かないことが少なくなりましたから。
ちょっと、お参りから話がそれてしまいましたが、この神社でのお籠りでの瞑想は相性がいいなと思っています。
この天満神社はとても静かで、すごく集中できた感じがしますよ。
おすすめです。
因みに宇久島では、今でもこのお籠りをする地域もあるとの事。
通常、宇久島でのお籠りは、神様にお供えしてから、一緒に来た人と飲んだり食べたり、お話をしたりするそうです。
神社はとても身近な存在なんですね。
ろうそくの火「灯明」は手であおいで消しましょう。
ろうそくの火「灯明」に息をかけたりしてはいけません。
人の息はけがれたもの(不浄なもの)とされていますので、手で扇ぐか、指でつまんで消しましょう。
どうやるのが良いか分かりませんが、この時はろうそくの斜め下から扇いだら直ぐに消えました。
帰りの参道も端を歩き、二の鳥居と一の鳥居のそれぞれ振り返って一礼。
拝殿を出ます。この時、扉を閉めるのを忘れません様に。
そして、帰りの参道も来た時と同様に中心は空けて端を歩きましょう。
鳥居も端をくぐります。
二の鳥居と一の鳥居のそれぞれで社殿に向かって一礼を。
これで、天満神社での参拝は終わりです。
最後に…
宇久島の天満神社、まず、すごくキレイ!って思いました。
新築の家に上がらせて頂く様な印象も受けました。
海を見渡せる位置にある宇久島の天満神社。
永年、この海を見守ってきたのでしょうね。
お読みいただきありがとうございます。
宇久島地域おこし協力隊の栗原でした。