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夏本番を告げる花ヒゴタイは今が旬です!

2023.07.17

宇久島ではヒゴタイが群生しています。

毎年日本中で異常な暑さに見舞われているここ近年ですが、宇久島も例外ではなく、非常に暑いです。暑いだけではなく、今年は梅雨明けが未だなことも原因してか、とにかく蒸し暑い!

梅雨入りしたな、と思ったら急に真夏がやってきた感がある今年の夏。

人間は身体が付いていかずバテバテですが、今年も元気に咲き誇っている夏の花が見ごろを迎えています。

日本国内でも自生している場所が少ないヒゴタイ

宇久島では海辺に群生していて、自生場所としては非常に珍しいそうです。イガグリみたいな花が可愛らしいですね!

ヒゴタイ

元々中国大陸に自生していたヒゴタイは、古代、日本列島がまだ大陸と陸続きであった頃に動物の移動を介して日本に入ってきたと言われています。そのため宇久島でヒゴタイが自生していることは、五島列島が陸続きで中国と日本の通り道だった証拠とも言われます。歴史の生き証人ですね。

他の詳細はWikiでご覧ください(笑)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%B4%E3%82%BF%E3%82%A4

また、環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、「絶滅の危機が増大している」種類になります。因みに絶滅危惧のカテゴリーについては上からⅠ類、ⅠA類、ⅠB類、Ⅱ類、準絶滅危惧の順になります。Ⅰ類であればジュゴンやコウノトリ、Ⅱ類ではカモシカ、ハヤブサ、メダカなどが挙げられます。興味ある方は下記で調べてみてください。

日本のレッドデータ検索 http://jpnrdb.com/index.html

今すぐ絶滅することはないヒゴタイですが、稀少に変わりはなく、放置していると他の植物の生存競争に負けてしまう恐れすらあります。

ヒゴタイの里

という訳で、宇久町観光協会ではヒゴタイが特に多く群生している三浦地区にて「ヒゴタイの里」を設置、毎年数回に分けて伐採活動を行っております。(そろそろ伐採時期です)

海を背景にヒゴタイが撮れる場所としてカメラマンの方々にも人気です。

カメラマンだけでなく、蝶やハチなど虫にも人気(笑)甘い蜜が採れるのでしょうね。

満開時は青紫の鮮やかな花を見ることができます。拡大してみると、小さな花が球体に寄り添ってあの独特なイガグリ状になっていることがわかりますね!

ドローンで真上から撮ってみました。球体なので上から見てもあんまり変わりませんでしたww

シーズンとしては、7月中旬から8月初旬までが見ごろで、ヒメユリなども開花しますので非常に周辺は賑やかになります。

運が良ければキバナノヒメユリが咲いてるのを見つけることができるかも!!(絶滅危惧ⅠA類、かなり貴重です!)

ぜひご来島の際にはヒゴタイの里へもお立ち寄りください♪

長崎の条例について

長崎県では「希少野生動植物に関する捕獲等の規制」として、多くの動植物が生息する良好な自然環境を未来に残していくために、法律や条例により、これらの希少な動植物の捕獲等が禁止されています。

https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/kurashi-kankyo/shizenkankyo-doshokubutsu/rarespecies/policy/73151.html

法により罰せられる可能性がございますので、必ず持帰らないようにお願いいたします。

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