【磯・岩石・溶岩観察】宇久島は大久保の石切り場を観察。海辺の磯に残る古人の痕跡。[協力隊レポ]

海辺の磯に人工物。
ただならぬ雰囲気を感じます。
見ごたえアリな場所、宇久島は大久保地区にある石切り場です!
宇久島は大久保の石切り場はこちら(※五島崎とも呼ばれている)
▼Googleマップ
大久保地区にある石切り場。
※この場所は「五島崎」とも呼ばれています。
石切り場がある磯の先端までは市道から数百メートルというところにあります。


車でも行けなくなさそうですが、悪路の上、左右に木の枝が出ているので車や自転車で先に行くのはおすすめできません。
徒歩でも石等で転ばない様にご注意下さい。
海辺に近づくと草原に海!
絶景が出迎えてくれます!

海辺の磯に残る昔の人の痕跡。
磯の先端に来てみれば、とても目を引く人工物。

石を切る機械なのか、石を引き上げる機械なのか具体的にどの様に使われていたのかは分かりませんが、大掛かりな作業をしていた事が伺えます。

もちろん、現在は稼働していません。
更に下に降りてみると、なんと、ブロック塀が!


綺麗に積み上げられています。
こんな海辺で、こんな崖に岩にとけ込んだ人工物。
磯でも階段とかであれば見た事がありますが、こんな高々と積まれたブロック塀は初めて見ました。
※落石等の可能性が考えられますので、近寄ったり触ったりしない様にお願いします。
少し離れたところにも、何かが行われていたと思われる人工物が。

建物の痕跡でしょうか。
だとしたら、どんな建物だったのでしょうか。
謎多き場所です。
他、目に付いたものはこの穴。

これ、何なのでしょう?
どうやって出来たのでしょう?
石を切る作業中に出来た穴なのでしょうか?
もしかしたら自然に出来たものなのかもしれませんが、この周辺で何個も見る事ができました。

不思議な穴です。
石切り場の磯、岩石、溶岩を観察してみる。

この場所の石は「玄武岩[SiO2 49.44%]」(宇久町郷土史より)。
※玄武岩とはシリカ(SiO2)と呼ばれる分子が50%程含まれている溶岩とされています。
触ってみると、ザラザラ。
少し粗い砥石の様な感じもします。

そして、1つが大きい石(岩)も見かけます。

当時の方々はこの岩石が切って使える価値があると判断されたのでしょう。
とはいえ、ここは磯の先端です。
見晴らし抜群の絶景が見られる場所。
こんなダイナミックところの石を使う…
何ともダイナミックだなぁと思わされました。

このブロック塀の周りには、元々は溶岩があったのでしょうか。
大きな労力が使われた事が伺えます。


自分にこの石を切る事業を立ち上げられるか?
と問うと、到底出来そうにありませんし、アイデアも浮かびません。
つくづく、昔の人ってすごいなぁと思わされました。
因みにもう少し離れたところに、平家盛公が流れついたとの伝説が残る船隠し(火焚崎)があります。

船隠し周辺の記事はこちら
▼僕が移住して数ヶ月で書いた記事です
▼カメラマン郡野氏が書いた記事
こちらの船隠しは宇久島に来たなら必ず行きたいところですが、今回ご紹介の石切り場にも是非立ち寄ってみて下さい。
お読みいただきありがとうございます。
地域おこし協力隊の栗原でした。