宇久島の三浦神社の大ソテツの悲恋の物語に思う事。[協力隊レポ]
こんにちは!宇久島地域おこし協力隊の栗原です。
今回のテーマは「三浦神社の大ソテツの悲恋の物語」。
まだ宇久島の歴史を深くは知らない自分が、その物語を知って思った事をまとめます。
宇久島の三浦神社の大ソテツ(蘇鉄)の場所と情報
▼「三浦神社の大ソテツ」の場所はこちら
▼「三浦神社の大ソテツ(蘇鉄)」の情報
- 長崎県の天然記念物
- 根廻り1.7m、長さ10mのソテツの大樹が3株ある
- 樹齢1000年と言われている
- 臥竜状のものとしては日本一の長さを誇ると言われている
- 悲恋の物語が残っている←今回のテーマはココ
本記事は悲恋の物語だけに的を絞ってます。
▼三浦神社のソテツ全体の事は、以下の記事をご覧ください。
持ち帰ると大嵐!?島に伝わる伝説の大ソテツ
宇久島の三浦神社の大ソテツの悲恋の物語に思う事。
兵士と島の娘の別れの物語です。
「戦争」を学ばなきゃという気持ちにさせられる。
この悲恋の物語には「戦争」が絡んでいます。
そして、やっぱり戦争は起こしちゃいけないんだなと思わせられました。
でも、起こしちゃいけない、と思いながらも何故にこれまで何度も戦争が起きているんでしょうか。
幸いなのか、僕は戦争を経験していません。
このまま戦争が起きない様に、戦争を学ばなきゃという気持ちにさせられます。
普段は戦争の事なんて考えたりしないのですが、この時ばかりは考えさせられますね。
ソテツは化身。娘の気持ちの大きさを感じる。
物語の娘の年齢は分かりませんが、娘と言われているくらいなので、10代か20代前半かなと思います。
娘といえど、生まれた気持ちの大きさは時代を超えるほど。
物語を知りながら、ここまで立派にソテツが育っているのを目の前にすると、物語の娘の計り知れない気持ちの大きさを、よりリアルに感じてしまいます。
「切なさ」なんていう言葉では表現できないものを感じますね。
心理学での「希少性の原理」を思う。
希少性の原理とは、「少ないものに価値を感じる」「失う事を嫌がる」事に人は支配されている事を言います。
そしてその原理の中に「人は元々あった自由が奪われるのが我慢ならない」というものがあります。
身近な具体例なら、マスクやトイレットペーパーの買い占めなどがそれにあたりますでしょうか。
今回の物語にも僕はそれを感じるのです。
兵士と娘の幸せな時間が出兵によって奪われた。
それにより、思う気持ちが更に大きくなってしまった。
もし出兵がなかったとしたら、そこまで気持ちは大きくならなかったのではないか。
何年か交際したら、気持ちが冷める時もあったのではないか。
無礼を承知で以上の様な事を思いますが、「恋」の気持ちだけじゃなく、少なからずとも「希少性の原理」が働いているのではないか、と思うのです。
これは「ロミオとジュリエット効果」にも似てますね。
ロミオとジュリエットの物語をものすごく省略していうと、
”ロミオとジュリエットはお互いの家族の不和で、お互いの家族に2人の関係を邪魔されました。
でも2人はその邪魔に逆らい、結局は心中という永遠の愛を勝ち取りました。”
という物語です。
ここでいう「ロミオとジュリエット効果」とは、お互いの家族の邪魔が、2人の気持ちを大きくしてしまったのではないか、という事です。
つまりは、元々あった恋愛(自由)が家族によって奪われそうになった。
邪魔される度、逆に2人の気持ちは盛り上がってしまった。
もし、家族の邪魔が入らなかったら(希少性の原理が働かなかったら)、数年の恋で終わっていたかもしれません。
という事です。
これ、三浦神社の大ソテツの物語にも同じ様なものを感じるのです。
最後に…
見たまま、聞いたまま、読んだまま、感じたまま…という観光スポットの楽しみ方もありますが、僕はそれだけにしない事が多いです。
色々想像して解釈したりして楽しんでいますね。
あなたは何を見て聞いて読んで感じるでしょうか?
三浦神社に訪れて、物語に思いを寄せてみてください。
お読み頂きありがとうございます。
宇久島地域おこし協力隊の栗原でした。
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記事途中にも挟みましたが、三浦神社の全体の内容は以下をご覧ください。
持ち帰ると大嵐!?島に伝わる伝説の大ソテツ