城ヶ岳の洞窟に潜入!内部は衝撃の○○だった!?
続・城ヶ岳洞窟潜入。
前回は恐怖に慄き足早に帰ってきてしまった城ヶ岳探検隊(2名)。
今回は予告通りフル装備で挑みます。
作業着にライト、軍手、ヘルメット、長靴で身を固め、更に観光協会職員境氏も参加して3人態勢。

いざ潜入!!
※今回は実際に防空壕内へ入りましたが、非常に危険ですので絶対に真似しないでください。関係各所へ確認、安全管理を行った上で入壕しております。
潜入!

入口に到着。なんとも言えない不気味な暗闇は以前来た時と変化なし。
いざ照明点灯!

ん?
両脇がコンクリートで固められている。。。
内部の様子がはっきりわかるといきなり強気に。早速奥へ進んでみます。
と、次の瞬間!(閲覧注意)

コウモリ!
当日は雪が舞うほど寒い日で、飛ぶこともなくひたすら天井でじーっとしていました。

それはそれは凄まじい数でした。
恐る恐る天井を気にしながら奥へ進み、おおよそ50m程度?進むと・・・

無事出口?へ到着。行き止まりではなく抜けていました。
あっけない距離でしたが、防空壕の外側から見ると中は真っ暗で出口の光一つ見えなかったのが不思議でした。
生々しい防空壕の跡


境隊員、栗原隊員とも無事に通り抜け。
出口は若干狭かったのでヘルメットが大活躍、けっこう頭をぶつけてしまいました。
さて。あらためて壕内を振り返ってみます。

壕内の半分はコンクリートで固められており、ところどころ水が染み出していました。
活用されたような痕跡はなく、掘ったまま使われていない印象です。
途中にお菓子の袋とコーラの瓶が落ちていましたが、恐らく当時のものではなさそうです(昭和後期?)。
今では人が来ることもなく、ただひっそり、ひんやりしている、昔のままの防空壕は、大量のコウモリの住処として第二の人生を歩んでいるようでした。
後日談として、島の方々にお話しを伺ったところ、戦後はよく防空壕に入って遊んだり基地ごっこなどしていたそうです。なんと学校の遠足でも来ていたそうです(!)
コーラの瓶などはその名残だったのかもしれませんね。
更に発見!?

無事に全員外へ出てこれたのですが、壕が突き抜けていた=山の反対側に来ました。どこココ?
周囲を見渡してみると、駐車場横にあるトイレの屋根をうっすら確認。
だいたいの位置情報が掴めたので、駐車場へ向けて歩き出します。
他に何かないかと注視しながら歩いていると、

また洞穴が!!
草木が生茂っている場所で、山の上側からは完全に見えない場所で、下から登ってこないとわからないような場所にありました。

潜って確認してみましたが、足元がぬかるんでおり、進むのをためらった(こわがり再発動)ので栗原隊員が入口付近から確認。
中はL字に曲がっており、先は行き止まりのようでした。入口付近でも壕内の生温い、カビ臭いにおいが鼻をついたので、結局入るのをやめて下山することに。

仕事やプライベート含め、幾度となく登ってきた城ヶ岳。
高射砲設置用の石垣等、第二次世界大戦の爪痕を見ると本当にここで戦争が行われていたんだと実感しますが、実際の防空壕を目にし、入壕した時はその何倍もの感慨深いものがありました。
今後、2つの防空壕については更に島内の方々へ聞き込みを行い、関係各位との協議を経て、未来へ語り継げるような遺産として残せていけたらと考えております。
また新たな発見がありましたらご報告したいと思います。