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【磯・溶岩・地層観察】宇久島はスゲ浜近くにある「堂ヶ鼻」を観察。赤い色が特徴的![協力隊レポ]

2023.02.22

海辺の波打ち際にある赤い色。

僕が宇久島に初めて来た時でも印象的だったのを覚えています。

今回はその「赤」がある磯、「堂ヶ鼻」を観察します!


宇久島はスゲ浜近くにある「堂ヶ鼻」はこちら。

堂ヶ鼻近くにはスゲ浜海水浴場があり、そこには駐車場もトイレもあります。

その駐車場は宇久平港から車で3分程で来られるところにあり、アクセスもしやすいです。


この赤い色をしているのは地層?岩?それとも土、泥なのでしょうか?

早速、間近で観察します!

見事に上下がくっきり分かれています。

上側の黄土色っぽいのは地層のようです。

それで僕が気になるのは下側。

この赤い色をしたのは、何でしょうか?

土?

岩?

近くに散らばっていた赤いかたまり。

これはどうやら…


のようです。

靴で引っ搔くと、滑るような感じで削れます。

表面から厚さ1cm弱は削れますけど、その下はとても固い土(?)のようになっていました。


そして、周りを見渡すと黒っぽくボコボコと突き出ているものがありました。

これは岩、というか溶岩な感じです。

足で踏んでも滑るような事はありませんでした。


でも、ちょっと変わった色をした土?がありました。

こちらの赤い土に混ざっている黒っぽい部分。

溶岩かなと思い、触ってみたら…

土。

だったのです!

科学的には違うのかもしれませんが、僕個人的に触った感じでは「土」と言い切りたいです。

何故にこのように部分的に黒っぽく変色したのでしょうかね?

自然て不思議です。


因みにこの赤土は今も浸食が進んでいるようです。

赤土の上の黄土色っぽい地層か岩が崩れているところがありました。

足でも削れるくらいの土ですから、それは浸食もされるだろうなと思います。

けど、みるみるうちに浸食されているような感じではなさそう。
土とはいえ、耐久性があり、浸食されにくい特徴を持っているようです。

※赤土はとても滑りやすくなっていますので、転倒には充分ご注意ください。
また、崖の近くには近寄らないでくださいね。


不思議な岩?土?を発見。

明らかに目立つ色の岩…

波打ち際には黒い岩が多いのですが、ポツンとオレンジっぽい色をした岩がありました。

見るからに、金属が錆びたような色。

ですが、まさにそれ。

この石は鉄分を含んでいるようです。

宇久島の他の磯でもこのような錆びた色をした岩(石)を見かけます。
ですが、こんな目立つように転がっている岩を見るのは珍しい感じがしますね。


そしてまた、 なものを発見。

これ、石と思いきや…

土!

でした。

見た目よりすごく軽いですし、落とすと割れたりもしました。

指でこすると、しっかり汚れます。

もしかしたら、石の部類なのかもしれませんが、僕は「土」と言い切りたいです。

気泡というか小さな穴がすごく特徴的。

こんな土のかたまりは初めて見たかもです。


赤色の周りはバリエーション豊富です!

赤土の上は地層、下には溶岩、近くには砂浜まである、とバリエーション豊富。

色もカラフル。
加えてコントラストも強め。

波打ち際にある黒い岩からいきなり赤土ですからね。

こんなに種類の全く異なるものが1ヶ所に集まっているのも、珍しいなと思います。


そして、この赤土は周りを見渡してもここだけ。

もしかしたら、島内でも掘ればこれと同じ赤土は出てくるのかもしれません。
なので、赤土自体はそんなに珍しいものではないのかもしれません。

けど、この堂ヶ鼻の赤土には素通り出来ないものを感じます。

何度見ても、このくっきり分かれている境い目は見事だなぁと思いますね。


「堂ヶ鼻」と名付けられている理由があるらしい

島民にお聞きしたのですが、ここには昔、お堂(観音堂)があったのではないか、との事。

それで「堂」という字が使われているのでは?との事です。

ここは見晴らしがいい。

お堂があったとしても不思議ではなさそうです。

高台の丸く囲われているところがその名ごりでしょうかね。

もし本当に観音堂があったならば、その時の参拝はさぞかし、気持ちよかっただろうなと思います。


本記事のまとめ

「堂ヶ鼻」の観察ポイント

・赤色は「土」だった。
・砂浜、溶岩、地層、土とバリエーション豊富な自然が間近で一気見できる。
・穴の空いた石みたいな土がある。
・一気見するなら干潮時がおすすめ!(満潮時は水没範囲が広くなります)
・スゲ浜海水浴場から近く、アクセスしやすい場所にある。

海辺の土。
波も届くところなのに流されずによく残っているものですね。

たくさんの要素が凝縮されている堂ヶ鼻。
様々な偶然が重なっている事を感じます。

是非、足を運ばれてみてください。

※とても滑りやすい土や岩などがありますので、転倒には充分ご注意ください。
また、崩落の可能性もありますので、崖の近くには近寄らないでください。

お読みいただきありがとうございます。
地域おこし協力隊の栗原でした。

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