【厳島神社が宇久島にある理由】漁業が五島と瀬戸内海を繋いだ、と説く。[協力隊レポ]

なぜ、あの厳島神社が宇久島に!?
って思いません?
宇久島の厳島神社に訪れた時の事。
鳥居に、明らかに、紛れもなく「嚴島神社」と書かれてる…
(※以下、略字の「厳」とします)
ん…?
厳島神社って、海に鳥居が浮かんでいるあの神社ですよね?
って思ってしまった、地域おこし協力隊の栗原です。
いやいや、調べてみれば、厳島神社は全国各地にある。
なので、そんなに珍しい事でもない…
んですけど宇久島の厳島神社は、あの宮島の厳島神社とすごく繋がりがあるなぁと思えるところ満載だったのです。
広島は宮島の厳島神社と繋がりがないとは思えない理由。
厳島神社と言えば、広島は宮島にあるあの神社です。
▼参考記事
嚴島神社を深く知ろう(広島県観光連盟)
さて、その宮島の厳島神社と宇久島の厳島神社、どの様な繋がりがあるか、思うところをまとめます。
宇久島は平清盛の弟の平家盛で栄えた離島、平家だという事。

宮島の厳島神社は平清盛が大きく関わっています。
そして、この宇久島はその清盛の弟である平家盛によって栄えたと言われている島。
「平家」という事の繋がりを強く感じますね。
※写真はフェリーターミナル北側にある像。左側が平家盛です。
旧暦6月17日に祭りがある。管絃祭との関わり。
宇久島の厳島神社では旧暦6月17日(新暦7月)に、お祭り「竜神祭[ヒヨヒヨ祭り]」があります。
その旧暦6月17日がポイント。
この日に宮島の厳島神社でも大きなお祭り「管絃祭」が行われています。
日本三大船神事の一つとされ、船のお祭り。
その船に関わるお祭りがこの宇久島でも行われているのです。
瀬戸内海方面と繋りがないとは思えない理由。
宮島の厳島神社との共通点があるのは分かると思います。
では何故、そんな遠く離れたところとの繋がりがあったのかを探ってみます。
遣唐使の航路のコース内に宇久島があった。

郷土誌によると、遣唐使の時代(630~894年)にこの宇久島が航路のコース内に入っていたとの事です。
難波(大阪)を出て長安(中国)に行くまでの間、宇久島に寄港する事も少なくなかった様ですね。
そこで僕は思いました。
大阪からわざわざ船で?
それなら、平戸辺りまで陸路で来て、そこから船にすればいいじゃん、と。
けど、それは知識不足なのを知りました。
船なら、良い風が吹けば、そんなに労力を使わずに移動できますよね。
当時、何かを燃料を動力源にする技術なんてなかったでしょう。
陸路よりは断然、船を使った方が利点が大きいと予測できます、と気づかされました汗
当時の人、頭いいなぁと思わされましたね(上から目線ですみません)
ちょっと話がそれてしまいましたが、遣唐使の航路のコース内に宇久島があった事は、関西方面との文化交流があったと言える事だと思います。
五島列島周りは昔から漁業が盛ん。

宇久島は遣唐使の航路のコース、ただの通り道だっただけではありません。
見逃せないのは、五島列島周りの豊富な魚介類です。
奈良時代(710~784年)からも、魚介類が多く獲れていたと思われる情報があります。(郷土誌より)
昔から豊富だったのですね。
そんな豊富なものを、わざわざ関西方面から船で外国まで行こうとしている様な、気合の入った人(遣唐使)が見逃すはずがありません。
江戸時代には漁師と共に来た商人もいて、獲れた魚を塩漬けにして大阪や各地に運んだりしていたそうです。
また、その商人の中には、ここで酒造業や紺屋を始める人も居たとの事。
その「ここ」がこの厳島神社のある神浦地区だったのです。
大阪方面の商店名(屋号)の名残りが神浦町にある。

神浦地区にあったお店等の屋号、こちらも郷土誌に江戸初期から昭和23年までの記載があります。
その中にある「淡路屋」とかは、大阪の印象を強く感じますね。
宇久島と大阪、距離は遠くとも交流は深かった事が伺えます。
もちろん、大阪だけでなく、大阪から宇久島までの航路内にある地域(瀬戸内海、山口県、平戸など)との交流もあったでしょう。
すぐ隣に金比羅神社が隣接している。

宇久島の厳島神社のすぐ隣には金比羅神社があります。
そこで、この神社の見逃せないご利益に「航海安全」「商売繁盛」があります。
加えて、この金比羅神社の本拠地(大元の神様[大物主命]が祀られているところ)は香川県にある金刀比羅神社。
これはその瀬戸内方面との関りが強かったと思わざるを得ません。
航海、そして漁業こそ自然相手、すなわち神頼みなところが多い。
その航海と漁業も商売の為。
かつ、交易の距離も遠距離でリスクも大きいと考えられる。
金比羅神社を建立する運びになるのは充分理解できると思います。
宇久島の厳島神社の情報

▼グーグルマップ
この周辺に行けるバスが宇久平港から出ています。
その他、宇久島での交通手段はこちらの記事をご覧ください。
▼
二次交通は島の課題?全部紹介してみます。
宇久島の厳島神社の御祭神とご利益

▼宇久島の厳島神社の御祭神とご利益
- 田心姫命(たごりひめのみこと)
- 湍津姫命(たぎつひめのみこと)
- 厳島姫命(いちきしまひめのみこと)
▼ご利益
- 交通安全、金運アップ、必勝祈願、恋愛成就
宇久島の厳島神社でのイベント、300年続いている「竜神祭[ヒヨヒヨ祭り]」は見応えあり。

前述しましたが、この「竜神祭[ヒヨヒヨ祭り]」は、旧暦6月17日(新暦7月)に、行われます。
宮島の管絃祭と同じ日です。
厳島神社に祀られている御祭神を神輿にうつし、その神輿を漁船に乗せます。
その漁船は幟と御神灯で飾られ、子供達が乗り込みます。
太鼓と笛と共に「ヒヨーヒヨー」と掛け声を連呼。
「ヒヨヒヨ」の「ヒ」は「火」であろうと言われ、火は太古からの霊魂、つまりは「霊魂よ霊魂よ」という意味も。
そして、神浦港を3周り、宇久島の南側にある相瀬まで行き、神事をして戻ってきます。
子供から大人まで、一丸となってのお祭り。
僕としては、宇久島ならではのコミュニティ力を感じました。
▼その他の宇久島のイベント、年間カレンダーはこちら
https://www.ukujima.com/event.html
最後に…
遣唐使という古くからの繋がり。
関西方面という遠距離との繋がり。
その繋がりを強固なものにしているのは五島の豊富な魚や貝たち。
その、とても広大な繋がりを思うと、宇久島の厳島神社の見え方が変わります。
より大きな存在に感じるようになりました。
古くから、遠くから、多くの人の思いが詰まったパワースポットですね。
そのパワーを感じに訪れてみてはいかがでしょうか?
▼この厳島神社の近くにある「ガード下」も観光スポットとしておすすめです!