ブログUKULOG

【宇久島のインターネット環境のリアル】把握しておきたい8つの事実[協力隊レポ]

2023.09.28

生活に欠かせないインターネット。
宇久島も多分に漏れず欠かせない存在です。

では宇久島のインターネット環境はどうなのか。

移住をして3年目の地域おこし協力隊の栗原より、レポートさせていただきます。
来島する際の参考にしていただけたらと思います。

※インターネット環境は今後変化することも予想されますので、記事内容は2023年9月時点でのものとさせてください。


【宇久島のインターネット環境のリアル】把握しておきたい8つの事実

1.光回線は一般家庭では利用できない。

本記事投稿時現在、宇久島の一般家庭では光回線は利用できません。
行政センター等の一部の施設には光回線が来ているとのことですが、一般家庭までは来ていないんですよね。

では、宇久島では何の回線が使われているのか。

それは次項で。


2.ご家庭では電話回線(ADSL)か携帯電波(4G)が主流。5Gはまだ利用できない。

前項目で宇久島の一般家庭では光回線が利用できないことを述べました。
では何の回線が利用できるのか。

宇久島の一般家庭では主に、

・電話回線(ADSL)
・携帯電波(4G)

以上の2種が主要な通信手段となっています。

ホームルーターやポケットWi-Fiなどの端末を使用することはできますが、その端末までの回線は以上の2種になると思われます。

今後の改善の余地が考えられるのは携帯電波の方なので、5Gが整ってくれたら…と思うところですが、その情報は、まだ見かけませんね。


3.公共のフリーWi-Fiはターミナルとコミュニティセンターだけ。

宇久島の一部の宿泊施設や飲食店では、無料でWi-Fiが使えるところもありますが、公共の場所で無料で利用できるWi-Fiは、宇久平港ターミナルと宇久地区コミュニティセンターのfreeWi-Fiです。

宇久平港ターミナルのfreeWi-Fiの参考記事はこちら

ですが、前述しましたように光回線ではありません。
データ通信速度は、ADSLや4Gと同じくらいですね。


4.携帯電波の圏外エリアがあり、キャリア(通信会社)によって範囲が異なる。

携帯のキャリア(通信会社)と言えば、docomo、au、Softbankの3つでしょう。

そして、対応しているエリアは、会社によって範囲が異なります。

各社サービスエリアマップ

docomo
https://www.docomo.ne.jp/area/servicearea/?rgcd=09&cmcd=5G&scale=250000&lat=32.741476&lot=129.876022

Softbank
https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/?pref=42

au
https://www.au.com/mobile/area/map/

docomoとauがほぼ同じようなエリアで、宇久島の西側に少し圏外エリアがある程度です。
でも、寺島は港付近以外は圏外の様です。

Softbankはその2社より、宇久島の北側に圏外エリアが広くある感じです。
でもSoftbankは寺島は全域圏内に入っていますね。

対応エリアだけの情報を見ると、宇久島だけで携帯を使うなら、docomoかauが良さそうです。


5.同じ場所&時間帯でもキャリア(通信会社)によってデータ転送速度が違う。

利用するキャリアによってデータ転送速度に差があります。

キャリアダウンロード(Mbps)アップロード(Mbps)
ターミナルのフリーWi-Fi16.802.54
携帯電話回線(4G docomo)26.731.92
ポケットWi-Fi(SoftBank)11.516.98
電話回線(ADSL)15.032.43

上記の表は、平日15時頃に計測したものです。

表の2、3段目のdocomoとSoftbankの数値を見てみると明らかな違いが確認できます。

つまり、キャリアを変えると場合によっては電波が改善することが予想できますね。


6.時間帯によって電波が悪くなることがある。

上記は同じ端末&キャリアでの計測結果です。

平日の0時1分と、週末の21時43分に計測しました。
大きく数値が異なりますね。
※アプリ内の時刻はGMT基準ですので、日本時間にすると+9時間となります。

時間帯での影響は、携帯電波(4G)だけでなく電話回線(ADSL)のどちらもあります。

平日の朝8時~9時や18時以降、休日の18時以降などは電波が悪くなる傾向があります。
これは、その時間帯で多くの人がネットを利用するためと思われます。

実際にネット利用者が少ないと思われる、平日の深夜はデータ通信速度が速めですので。

それなので、大きなデータのダウンロード&アップロードは時間に余裕をもっておこなうか、利用者が少ないと思われる時間帯を狙って、計画的な利用が求められますね。


7.天候によって電波が悪くなることがある。

風が強い日、雨が強い日、霧が濃い日などは、携帯の電波が悪くなる傾向にあります。

前項目で時間帯に関して触れましたが、いつもはデータ通信速度が速い時間帯でも、天候が悪くなると、電波が悪くなる傾向にありますね。

時間帯だけでなく、天気&天気予報の確認もしておきたいです。


8.携帯会社の提供圏内エリアでも、局所的に電波が悪くなることがある。

壁の厚い建物の中や、周りに木々が多くかつ窪んだ場所など、電波が悪くなるところがあります。

そういった場所は、常に状況が悪く、改善しないことがほとんどなので、「電波が悪くなる場所」として覚えておきたいですね。

そして、この局所的に電波が悪い場所に加え、前述したネット使用者の多い時間帯や悪天候が加わると、極端に電波が悪くなることがあり、時には圏外になってしまうこともあります。

対処法としては単純ですが、外に出たり、拓けた場所に出たりすると電波が回復することがあります。しかしながら悪条件が重なっていると、改善は難しい時が多いですね。


本記事のまとめ

【宇久島のインターネット環境のリアル】把握しておきたい8つの事実

1.光回線は一般家庭では利用できない。
2.ご家庭では電話回線(ADSL)か携帯電波(4G)が主流。5Gはまだ利用できない。
3.公共のフリーWi-Fiはターミナルとコミュニティセンターだけ。
4.携帯電波の圏外エリアがあり、キャリア(通信会社)によって範囲が異なる。
5.同じ場所&時間帯でもキャリア(通信会社)によってデータ転送速度が違う。
6.時間帯によって電波が悪くなることがある。
7.天候によって電波が悪くなることがある。
8.携帯会社の提供圏内エリアでも、局所的に電波が悪くなることがある。

宇久島のインターネット環境はすごく良いと言えるものではないと思います。

急いでいる時はもちろんストレスになります。

けど、予め状況を把握しておけば、時間に余裕を持った行動をしたり、そもそもインターネットに頼らない生活や楽しみを見出す意識を持てますよね。

インターネットを手放す…
つまりは「デジタルデトックス」の機会を持つきっかけにもなる…

と、前向きに考えることもできるのではないでしょうか。

お読みいただきありがとうございます。
地域おこし協力隊の栗原でした。



▼関連記事

記事をシェアする:

記事にいいね!する: